内容説明
夫、妻、そして…少女は知っていた。自分以外の全てを。ウクライナ、ロシア、フィンランド、フランス。革命に追われた流浪の青春、それ以上に、苛烈な少女がたどる内面の旅。自伝的要素を背景に女性の自立を描く長篇。
目次
第1部 幼年期
第2部 サンクトペテルブルク時代
第3部 フィンランドへ
第4部 パリ
著者等紹介
ネミロフスキー,イレーヌ[ネミロフスキー,イレーヌ] [N´emirovsky,Ir`ene]
1903~1942。ロシア帝国キエフ生まれ。革命時パリに亡命。1929年「ダヴィッド・ゴルデル」で文壇デビュー。大評判を呼び、アンリ・ド・レニエらから絶讃を浴びた。このデビュー作はジュリアン・デュヴィヴィエによって映画化、彼にとっての第一回トーキー作品でもある。34年、ナチスドイツの侵攻によりユダヤ人迫害が強まり、以降、危機の中で長篇小説を次々に執筆するも、42年にアウシュヴィッツ収容所にて死去。2004年、遺品から発見された未完の大作「フランス組曲」が刊行され、約40ヶ国で翻訳、世界中で大きな反響を巻き起こし、現在も旧作の再版や未発表作の刊行が続いている
芝盛行[シバモリユキ]
1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。イーサン・ケイニン「私達がお互いを知る年」を紹介した英米ゴルフ小説ベスト5(「新潮」2000年)。2008年以降、イレーヌ・ネミロフスキーの翻訳に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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星落秋風五丈原
きゅー
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るか
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