内容説明
一三六首の詠まれた場所すべてを踏破!「明治の健脚青年(長塚節)が二か月足らずで駆け抜けた跡をたどるのに、平成の高齢者はたっぷり三年を費やした」旅する歌人の孤独や喜びに思いを馳せ、詠まれた地への理解を深めた研究成果。
目次
下総・安房の船旅
甲府盆地
釜無川遡上
森山汀川生地
諏訪 島木赤彦との登山と二度の歌会
木曽路
美濃・尾張を西へ
近江・京都東山
丹波・丹後
摂津・播磨
洛北と近江を往復
伊勢
海路 三河・相模
下総 鬼怒川西岸
「羇旅雑咏」の修辞法
著者等紹介
山形洋一[ヤマガタヨウイチ]
1946年大阪生まれ、東京大学農学部卒、農学博士(応用昆虫学)。世界保健機関(WHO)の専門家としてブルキナファソ、トーゴ赴任、国際協力機構(JICA)専門家としてグアテマラ、タンザニア、インド、ミャンマー赴任、熱帯病媒介昆虫の駆除や地域保健サービスなどに従事。途上国における業務への参考として日本の農村貧困の記録に興味を持ち、長塚節の研究をはじめる。2014年よりフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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