著者等紹介
アファナシエフ,ヴァレリー[アファナシエフ,ヴァレリー] [Afanassiev,Valery]
1947年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院でエミール・ギレリス、ヤーコブ・ザークにピアノを師事。1968年バッハ国際コンクール(ライプツィヒ)第1位入賞。1972年エリザベート王妃国際コンクール(ブリュッセル)優勝。73年にモスクワ音楽院を卒業し、翌74年ベルギーに亡命。フランスに居を構えた後、現在はベルギーに在住。近年は指揮活動も盛んに行っている。フランスで3篇の小説を刊行
田村恵子[タムラケイコ]
東京都に生まれる。上智大学大学院修了。フランス語、フランス文学を大学で講じるかたわら、映画、音楽、ダンスなどのジャンルの通訳や翻訳を手がける。青木恵都名義の訳書もある
ナメ川コーイチ[ナメカワコウイチ]
1948年東京生まれ。74~80年滞仏。猫を描いて30余年。1982年日本漫画家協会優秀賞。日本美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
兎乃
18
掌のアファナシエフ、21。余白に揺蕩う 音に招かれ 暗闇の中に見える無音、無邪気なお喋り、風 驟雨 また 静寂。2015/06/18
きゅー
10
ピアニストが書いた短篇集。起承転結の面白さではなく、物語世界が内包する雰囲気で読ませるような物語集だった。しかし彼の書きぶりからは、これらの物語は奥が深く、言葉の裏に意味が隠されているんだよ、と読者に思わせたいような印象を受けた。2014/07/19
utataneneko
6
ピアニスト、アファナシエフによる短篇集。シュールというか、ナンセンスというか、読んでいるうちに、どんどん意味不明な方向に行ってしまうショートショート風の短篇が並ぶ。正直、何をいわんとしているか、よく分からない作品もあるが、それでもなんだか、つい先へ先へと読みたくなってしまう、不思議な魅力がある。これらの作品に、深い意味を求めても面白いだろうし、ただ作品に身を任せてもいいのかもしれない。ちょうど音楽のように…。2014/07/25
Sachi
5
ショートショートって感じで極短い短編です。じつはアファナシエフさんの随筆かと思って予約して借りたので驚いてしまった。面白いものもありましたが、よく分からないものが多かった気がします。最初のメロディーが好きかな。音楽は静寂の中から生まれまた静寂に帰っていく。演奏が聴きたいなぁ。2015/05/27
mejiro
4
「神は創造中」「最初のメロディー」「マグリットに捧げるオマージュ」「年配のご婦人方が世界を救う!」「最後に残るのは言葉」「妙なるテンポ」がおもしろかった。空想的で変わった掌編集だった。2015/01/09