- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ライトエッセイ
- > ライトエッセイその他
目次
巴里の屋根の下で
ユールヒェン
しかたがないさ戦争なんだ
なりそこないの兵士
これより反撃あり
「レシュティ」と韻を踏む
空襲警報
思い出のフォンデュ
ドイツ、敗戦直後
二十台の学習机
著者等紹介
シュタイガー,オットー[シュタイガー,オットー] [Steiger,Otto]
スイス生まれ、30年代からパリに暮らし、36年帰国後ラジオ・テレビのキャスターとなる。一方で20代半ば頃から著作を発表し始め、42年に長篇小説でグーテンベルグ・ブックギルド特別賞を受賞。以来、専業作家の道へ。推理小説、脚本、エッセー、旅行記、教科書副読本など著作多数。また児童文学者としても高い評価を得た。2009年には生誕100年を記念して復刻版が続々出版された
高柳英子[タカヤナギエイコ]
1948年、福岡生まれ、ドイツ語塾主宰、ドイツ児童文学翻訳家。2006年『正しい猫の数え方』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらき
1
スイスが第二次世界大戦中どのような立ち位置にあったかということを当時アナウンサーや映画の検閲者として関わっていた筆者の視線で活写していて面白かった。サーカスの女の子のエピソード、フォンデュと亡命者のエピソードが好き。 でも「日本の青少年のためのエール」として翻訳者や編集者がエピソードを取捨選択するのは賛成できない。そういう行為に対してこの作品の中でシュタイガーは不快の念を表しているのにそのやり方を採ったら作者に対するリスペクトの有無さえ疑わしい。オリジナル版で読ませてほしい。2020/03/02
めまさ
0
武装永世中立国民の戦中戦後における一国民の心境に触れた。スイスだけでなく周辺各国の行動とそれに左右される国民の暮らしを実感した。陸続きで他国と接し各国の境遇を背景に持った人々がそれぞれに淡々と暮らしている風景が目に浮かんだ。他国の人にとって、外国人は個人でなく、その国の人(日本人.スイス人等)と受け取られること、また他国の政策が自国の生活に直結することが島国日本よりも顕著だ感じた。ヨーロッパ諸国の人々が凛々しく姿勢よく歩いているのは常に他国、他者にとって自身がどう映るか考えるからかと思わされた一冊だった。2014/02/15