首にかけたアンナ

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首にかけたアンナ

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  • サイズ A5判/ページ数 45p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784896423211
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

内容説明

52歳の官吏に嫁いだ18歳のアンナ。酔いどれの父を持ち生活苦の末の結婚。四角四面の吝薔な夫に恐怖と屈辱を味わう。冬、サロンの恒例クリスマス舞踏会―音楽、喧噪、将校たちとのダンス。「ブラヴォー、ブラヴォー!」ここに自分の宿命を見た!母親ゆずりの自由への性向。男を虜にする魔性がついに花開く。かくして、夫と妻の立場は逆転していく…。

著者等紹介

チェーホフ,アントンP.[チェーホフ,アントンP.][Чехов,Антон П.]
(1860‐1904)。庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。「首にかけたアンナ」の他「カシタンカ」「ステーピ」「サハリン島」「中二階のある家」「犬を連れた奥さん」等の中・短篇、四大戯曲といわれる「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」等がある。鋭い視線で市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜さを描きながらも明るい未来を予感させる作品が多い

タバーフ,エカテリーナ[タバーフ,エカテリーナ][Табах,Екатерина]
1970年モスクワ市で、アニメーション監督Y.ノルシュテインを父に、美術監督F.ヤールブソワを母に誕生。87~93年チェーホフ記念モスクワ芸術アカデミー劇場付属演劇学校の舞台装置学科で学ぶ。ここで未来の夫、ロマン・タバーフと知り合う。97~98年モスクワのアニメーションスタジオの特別コースを修める。美術家、アニメーターとしてモスクワとサンフランシスコのスタジオで活躍。現在、夫と1男1女と共にアメリカ在住

中村喜和[ナカムラヨシカズ]
一橋大学でロシア語を学ぶ。日本貿易振興会勤務の後、東京大学、一橋大学、共立女子大学で、ロシア語を教える。専攻はロシア文化史。日露関係史にも関心をもち、論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

26
年の差結婚が普通だった19世紀。絵画の題材になり、「屋根の上のバイオリン弾き」では、しきたりにより押し付けられた年の差結婚への反発が、新時代の生き方を表現した。家の貧しさから30歳以上離れた男との結婚を余儀なくされたアンナは、まるで持ち物のように扱われ、出世の道具にされる。ところが、母親譲りの気性が目覚め、社交界の花になり、夫との立場は逆転。逆切れして全てを失う「人形の家」のノラが剛なら、アンナは柔。夫には見事な一本勝ちをするが、実家は赤貧のまま。根本問題が解決せず、先送りされるロシア社会の暗部が覗く。2014/06/12

gogo

11
家が貧しい主人公のアンナは、金持ちのおじさんと結婚させられる。夫はケチで性格が悪く、アンナは不遇を悔やむ。しかし、舞踏会で持ち前の美貌を周りに褒めそやされてから、社交界の華となり、夫を尻に敷くようになる。アンナはこうして立身出世を遂げるが、彼女の実家は相変わらず貧困に喘いでいる。結末で描かれる、未来に希望溢れるアンナと、実家家族の絶望のコントラストが印象的だ。2016/07/23

relaxopenenjoy

5
未知谷チェーホフコレクション。ケチな初老官吏と彼に嫁いだ若い娘(アンナ)の、歳の差夫婦のお話(短編)。タイトルは、勲章と妻をもじった皮肉。アンナの酒浸りの父が、義理の息子からの説教を辛抱の上、借金をしなければならなかったり、後日返すときはしっかりと(しらふで)振る舞うのが切ない。貧困の救いの無さが苦しい。ところで、本作挿絵は同コレクション「谷間で」と同じエカテリーナ・タバーフ、あちらとはまた全く異なる作風で、金黒白、三色のみ使用の切り絵風であるが、作品に凄くマッチしている。2020/06/18

ロバーツ

3
官僚と勲章と若い夫人のお話。2021/11/11

チビクロ太

2
現代の感覚で読むと理解しづらい。当時のロシア社会の暗い部分がラストに濃くでている。アンナの弟たちが気の毒。2014/10/29

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