内容説明
“愛国”“富国”を錦の御旗に掲げ、軍事国家へと邁進する日本帝国に対し、秋水が提示した一書は今現在でも「社会の改善」「国の発展」そしてまた「良好な国際関係」への糸口ともなり得るものだ。英訳、そして仏訳が進行中のこの書の現代語訳!ヒューマニズムのこの思想、未だ古びず刺激的!!既読者、未読者、若年層へと幅広く、開示する。
目次
第1章 緒言(帝国主義は燎原の火なり;何の徳あり何の力ある ほか)
第2章 愛国心を論ず(帝国主義の喊声;愛国心を経とし、軍国主義を緯とす ほか)
第3章 軍国主義を論ず(軍国主義の勢力;軍備拡張の原因 ほか)
第4章 帝国主義を論ず(野獣、餌の肉を好む;領土の拡張 ほか)
第5章 結論(新天地の経営;二十世紀の危険 ほか)
著者等紹介
幸徳秋水[コウトクシュウスイ]
1871~1911。高知県生まれ。本名伝次郎。最初期の社会主義者。中江兆民の門に入り、ジャーナリストとして『自由新聞』を皮切りに『万朝報』『平民新聞』等で健筆をふるう。明治天皇暗殺を計画したとされる1910年の大逆事件で検挙され翌11年刑死
遠藤利國[エンドウトシクニ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。翻訳家、國學院大學講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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