著者等紹介
プルードラ,ベンノー[プルードラ,ベンノー][Pludra,Benno]
1925年ドイツ東部のミュッケンブルク生まれ。第二次大戦後ハレ大学で独文学・芸術学などを学んだあと、教員、ジャーナリストを経て、51年児童文学作家コンクールを契機に児童文学作家となる。現在までに40冊以上の作品で500万冊以上刊行されている。東独児童文学界の第一人者として特別の待遇を受け、西独への旅行も許されたという。東西ドイツ統一後も活躍し現在に至る。2004年ドイツ児童文学賞特別賞(作家賞)受賞
森川弘子[モリカワヒロコ]
徳島県生まれ。広島大学卒業後、1974年東洋工業入社、1985年までドイツ語の翻訳に従事。1981~82年ミュンヘン大学に留学、神話学などを学ぶ。1990年より人形劇ペポのメンバー。宮沢賢治会イーハトーブセンター会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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May
2
70年ほど前、東独の児童文学。自由価格本だったので読んでみた。日本語がこなれておらず(直訳調で、敢えてそうしたのかなぁ、と思わざるを得ない感じ)、話自体も面白くなりそうになく、失敗したかなぁと思いつつ読み進めたのだけれど、なぜか理由はわからないが面白くなり、読了。戦後間もない(50年前後と見た)、一本道を外れると、片づけられていない瓦礫、戦火の跡が残るベルリンが舞台。壁はなく、東西を自由に行き来できている。東側の物品(ライカ?)を西側に横流ししていること、虐待は連鎖するという指摘がでてきたことにびっくり。2023/03/25
matsu0310
0
☆☆恣意的過ぎない?まぁ、実感できないだけなのかもしれないが2016/08/10
いちこ
0
ドイツ文学ということで興味をそそられ、一読しました。この作品はいまから50年前に書かれたものなので、ドイツ事情を少々知っておくとわかりやすいと思われます。14歳の少年の心境を上手くとらえているのが印象的でした。ただ翻訳者の訳し方に違和感を感じる部分が、多少あったのが引っかかっております。しかし物語の終わり方がとてもすっきりとしており、すがすがしい気分を味わえました。2010/10/05
livres
0
親の都合で、西から東に移り、新しい学校を好きになれない二男。東は退屈。西は刺激的。東西それぞれの人の、この本を読んだ感想を聞いてみたい。2010/05/22
dumpty
0
少年の本質や考えていること行動は、時代が変わっても国が変わっても同じだと思うが、その背景や取り巻く様々の問題は読むときに壁になるんだろうなぁ。戦後すぐはベルリンの壁がなかったことを忘れてたのでしばらく話についていけなかったよー。2009/12/22