内容説明
「ゴシックの華」と称される大聖堂を中心に超二千年の歴史と豊かなる文化を図版多数で悉皆詳述。「ストラスブールの文化誌」決定版。
目次
プロローグ―ストラスブールとは?
第1部 川と森から生まれた町
第2部 ストラスブール大聖堂―石のレース編み
第3部 ストラスブール―暮らしと文化
第4部 ストラスブールの文学散歩
第5部 ストラスブール―「ことばはドイツ、心はフランス…」
エピローグ ヨーロッパ文明の十字路・ストラスブール
著者等紹介
宇京頼三[ウキョウライゾウ]
1945年生まれ。1970年九州大学大学院修士課程修了。現在、三重大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
2
「1349年…ストラスブールでは、ユダヤ人が井戸に毒を投げ込んだためにペストが蔓延したとする噂が立っていた…ユダヤ人は普段でも、聖餅を冒涜したとか…車裂きの刑に処せられていたが、このペストの際も例外ではなかった。ストラスブールでは、2千人ものユダヤ人が、群衆によってわざわざそのために建てられた家の中でまるごと火あぶりにされた…陰謀嫌疑を契機に、ストラスブール大聖堂では、毎晩、恐怖のホルン「ユダヤ人のホルン」が吹かれ、ユダヤ人を壁外に追い出したのである。…ユダヤ人は15-18世紀の間、滞在を禁じられる。」2025/02/03
ヤクーツクのハチコ
1
ひとつの町をあらゆる角度から切り取るという視点が面白かった。大聖堂ひとつでもここまで細かく解説できるか、いや細かくなってしまうんだろうな、文明の十字路ストラスブール。個人的にはプラハ宮廷の影響を受けている、というのが驚きだった。東欧=辺境な思い込みがあったから。では次のテーマはプラハだ。何かいい本ないかな2013/12/10