- ホーム
- > 和書
- > 文芸
- > 海外文学
- > その他ヨーロッパ文学
内容説明
少女は生まれ育った海辺のリゾート地を後に、少年の住む街ポズナンへと一人旅立った―。頼りにできるのは女優を夢見て培った演技力、つまり嘘。ポーランドで世代を超えて読み継がれるシリーズの一作。
著者等紹介
ムシェロヴィチ,マウゴジャタ[ムシェロヴィチ,マウゴジャタ][Musierowicz,Malgorzata]
1945年、ポーランド、ポズナン生まれ。ポズナン造形美術大学を卒業後、挿絵画家として出発。1975年に『無口さんと家族』で児童文学作家としてデビュー。激動する社会情勢の中でたくましく生きる人々、特に子どもや若者が抱える日常的悩みや家庭生活を暖かい目で見つめ、ユーモアを失わず、時にアイロニーを込めて描くことに定評があり、今は国民的支持を受ける人気女流作家。作品に『カリフラワーの花』(1982年国際アンデルセン賞オナー・リスト)等多数がある
田村和子[タムラカズコ]
1944年、北海道札幌市生まれ。1979年より一年間、夫と子どもとともにポーランドのクラクフ市で生活。帰国後、東京でポーランド語を学ぶ。その後、東京外国語大学とクラクフ教育大学の研究生としてポーランドの児童文学を研究。現在、ポーランドの主にヤングアダルト小説を翻訳している。岩手県金ヶ崎市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
2
個性の強い登場人物たち、びっくりの展開にわくわく。(無茶で身勝手なところもあるけど)自分の道を颯爽と切り開いていく気持ちのよさと、若者の至らなさに半分目をつぶって見守ってくれる大人たちの温かいまなざしがいい。ポーランドの暮らしや習慣、経済など、初めて知ることが多く、おもしろかった。カッコ内の訳者註はありがたく、貴重でした。2010/11/16
dumpty
2
ムシェロヴィチのイエジツェ・シリーズの第2番目の作品。時系列的にいうと翻訳出版されている中ではこの本が一番最初の物語。アニェラは誠実な嘘つき娘でした。ほう。2009/12/24
あさこ
2
主人公のバイタリティ溢れる嘘つき娘も魅力的なんだけど、その他の登場人物も皆一癖あって面白い。聖ニコラウスの日の朝の場面は特に笑みがこぼれます。2009/05/14