迷い鳥たち

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  • サイズ B6判/ページ数 124p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784896422429
  • NDC分類 931
  • Cコード C0098

著者等紹介

タゴール,ラビンドラナート[タゴール,ラビンドラナート]
1861‐1941。インド、コルカタ(カルカッタ)生まれ。1913年、英文詩集『ギーターンジャリ』によりノーベル文学賞を受賞。神秘的で純粋な詩精神にあふれ、愛と情熱のほとばしる詩や歌をベンガル語で数多く作った。詩は朗誦され歌われてベンガル語を母語とする人たちにこよなく愛されている

内山眞理子[ウチヤママリコ]
1949年、山口県生まれ。大学卒業後の1972年‐73年、ウェスト・ベンガル州シャンティニケトンにあるビッショ・パロティ(通称タゴール国際大学)哲学研究科にてタゴールの思想を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプーン

33
インドの、人類の叡智たるタゴールの詩集。 高まった、思想、感受性、信仰心、の果て。 悲しみ、苦しみを昇華し、静寂の境地からつむぎ出される言葉。 深い智慧を感じさせます。2017/01/02

きゅー

12
「夏の迷い鳥たちは、わが窓辺にきて歌をうたい、飛びさる。秋の歌なき黄ばんだ木の葉は、吐息とともに舞いおちる。」のように、数行で書かれた短詩、あるいはアフォリズム、格言が収録されている。この「夏の迷い鳥」はタゴールが日本滞在中につくった短詩であり、それが冒頭に置かれていることは感慨深い。どの文章にも易しい言葉が使われているが、内容を汲み取るのは難しい。彼の言葉が指し示す方向に意識をやるのではなく、それらの言葉を全体として受け取るつもりで読み進めた。2021/01/21

あなた

12
「わたしは最善をえらぶことはできない。最善がわたしをえらんでくれる」もしわたしに愛するひとがいて、そしてもしその愛するひとに本を贈る機会が訪れたとしたならば、わたしはこの詩集を贈るかもしれない。ブローティガンは「マヨネーズ」で著作の最後のことばをめいうったがタゴールは次のように本書を閉めている。「わたしはあなたの愛を信じます、これをわたしの最後の言葉とさせてください」 2010/07/24

みけのすずね

11
タゴールの、世界と自分との対話ともいえるような言葉集。比喩というのか、愛や自然、魂の在処などのあらわし方が、どれも味わい深くてよかった。自然が語りかけてきている中で、悟りのような、ふと内なる真実に気づく瞬間が訪れる東洋的な馴染み深さもあるかもしれない。本当に、迷った時に開きたい。2017/08/18

relaxopenenjoy

6
ベンガルの詩聖、タゴールの短編詩、格言集。訳者解説によれば、1916年に来日した際に書かれたものが多いとのこと。短くて1行、長くても5行くらいの詩が、326篇。夜に読んでいたら眠くなってしまった(いい意味で)。それくらい、たゆたうような穏やかな気持ちになる。表紙も美しくてうっとり。恐らくウィリアム・モリスみたい(明記されていないが)。未知谷×タゴール。2022/05/09

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