目次
レーダ夫人の詩編(ぼくたちの子供;城の白い女 ほか)
ハンガリーの大地にて(ホルトバージの詩人;村から遠く ほか)
歌うパリ(パリの夜明けに;ボードレールの三つのソネット ほか)
聖なる峰々の放浪者(夜明けのため息;互いに遠くにある心 ほか)
著者等紹介
エンドレ,アディ[エンドレ,アディ][Endre,Ady]
1877‐1919。ハンガリーの辺境の地エルミンセントに生まれ、エルディ地方の声の文化の中で育つ。1903年、ナジヴァーラドにて運命の人レーダに邂逅、翌年パリに赴き、象徴派の詩人たち、中でもボードレールの作品に感銘を受ける。1906年、首都ブタペストで発表した『新詩集』によって新しい文学の旗手となり、翌々年創刊された雑誌「西方」の文学運動において指導的役割を演じつつ、新しい文学のための闘いに身を投じていく。ハンガリーのボードレールと称されるアディは、パリをこよなく愛し、レーダの住むパリとブタペストを生涯、往復して過ごした。詩集の出版から100年経った現在も、エルミンセント、ナジヴァーラド、ブタペストの三つの場所にアディの記念館があり、パリにはカルチェ・ラタンのオテル・デ・バルコンに記念碑が、また、オテル・ド・ヨーロッパのサロンには写真が掲げられている
原田清美[ハラダキヨミ]
1948年熊本生まれ。都立大学大学院仏文科修士課程修了。1978‐80年、ブザンソン大学留学。元、日本大学経済学部講師。2001年、ハンガリー政府の奨学金を得て、ブタペストのエトヴォシュ・ローランド大学に留学、アディ・エンドレの『新詩集』について研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。