笑いを売った少年

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笑いを売った少年

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784896420975
  • NDC分類 K943
  • Cコード C0097

内容説明

少年は最後にシャックリのついてくる、だれの心をも明るくしてしまうとびきりの笑いを持っていました。彼は三歳のとき、陽気で優しいお母さんと死に別れ、貧しい人々が暮らす裏通りのアパートに引っ越します。大好きな父さんは仕事で留守がちです。大人は皆そうですが、とりわけ訳の分からない継母や、わがままで意地悪な義兄さんとつらい日々を送っていました。日曜だけ、優しい父さんと競馬場に出かける日曜日だけは、まだ明るい笑い声を響かせていました。十二歳のとき、その父さんまで事故で失ない、天性の明るい笑いを忘れてしまいそうになりました。父さんの葬儀の日に出会った謎の紳士と取り引きし、どんな賭けにも勝てる力、つまり莫大な富と引き替えに、その素晴らしい笑いを売ってしまいます。やがて、富は幸せをもたらさないこと、笑いこそ、人生に不可欠のものだと思い知った彼は、十四歳で家を跳び出し、ハンブルクの港から、笑いを取りもどす旅に出ます…まだ笑うことのできる全ての人々のために。夢見ることが忘れられない永遠の少年達のファンタジー。

著者等紹介

クリュス,ジェイムス[クリュス,ジェイムス][Kr¨uss,James]
1926‐1997。第二次世界大戦の敗戦国ドイツの荒廃した大地を前に、クリュスは若者たちを戦場に駆り立てる不幸を繰り返してはならないと痛感した。そのためには、子どもたちに自分の頭で考えることを教え、寛容と共生の精神を育む必要があると判断し、児童文学の世界に跳び込んだ。1950年ケストナーに才能を見出され『動物会議』のラジオドラマ化に成功。ラジオ、テレビ等で活躍する一方、1956年に処女作『ロブスター岩礁の燈台』を発表、世代を越えて支持を受ける。以後毎年新作を発表し続け、1960年ドイツ児童文学賞、1962年国際アンデルセン優良賞、1964年ドイツ児童文学絵本賞、1968年に『笑いを売った少年』を含むそれ以前の全作品に対して国際アンデルセン大賞が与えられた。現在ドイツではE.ケストナー、M.エンデとともに3大児童文学作家と遇されている

森川弘子[モリカワヒロコ]
徳島県生まれ。広島大学文学部(独語独文学専攻)卒業。1974年東洋工業(現マツダ)株式会社に入社、1985年までドイツ語の翻訳に従事。1981~82年ミュンヘン大学に留学、神話学・ホフマネスクを学ぶ。1990年より人形劇ペポのメンバー
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

26
ケストナー、エンデとともに三大ドイツ児童文学作家のジェイムス・クリュスが紡ぎだす奇妙奇天烈な冒険物語をご覧あれ。不思議な雰囲気を纏わせた大金持ちの男爵と悪魔のような契約を交わしてしまったティム少年の運命やいかに?不遇な境遇から背伸びせざるを得ない状況に陥った彼のいじらしい行動と成長の物語は読者に泣き笑いのラストをもたらしてくれる。そして、ティムのようにしゃっくりはしないけれど、いつも幸せでいっぱいにしてくれる笑顔、思わずつりこまれる笑顔の持ち主が身近にいてくれることに改めて深い感謝の気持ちが湧いてくる。2017/06/20

タカラ~ム

15
ある日版元の未知谷さんの公式ツイッターから流れてきた宣伝ツイートにまんまと踊られされて図書館から借りてきた本。2004年刊行なので書店での購入は難しいと思う。継母と義兄の虐待を受ける少年ティムは父の葬儀の日リュフェット氏という紳士と出会いティムの笑いと賭け事に負けない能力を交換する契約を結ぶ。だが、大金を得る能力を身に着けても幸福は手に入れられないと気づいたティム少年は笑いを取り戻すために大人の分別を身に着けていく。今の不穏な時代にこそ「笑顔」がもたらす幸福を再認識させられる良書だと思う。2017/05/02

れな@がんばれレバンガ

10
ドイツが舞台の中心。周りの皆もつられてしまう幸せな笑いをどんな賭けにも勝つ才能と引換に売ってしまった少年。笑いを取り戻す冒険。ろくでもない(馬鹿で心のねじ曲がった人とは本気で付き合うな)義母と義兄の元を離れて素敵な大人達と出会います。頭の回転の良さと幼さにハラハラ。遠回りしたけど大切なことを学んだ冒険。(笑いは内面への自由)(人が笑っているところでは悪魔は力を失う)希望が自力で笑顔を取り戻す鍵だったのかな。☆3.82017/08/07

バナナフィッシュ。

8
笑いが人を気楽にさせ、気楽な気持ちが笑いを生む。心理学ではよく言われていることだ。自分の笑顔というのは表情筋の活動でしか知ることはできないが、自分の笑顔を見た相手が笑顔になってくれればそれだけで満足だ。押しつけがましい笑顔、やかましい嬌声でなければ笑顔こそが人を幸せにする。そう思いたい。2017/01/29

果奈

4
ドイツの児童文学作家、ジェイムス・クリュスの作品。私がドイツ文学を学ぶきっかけを作ってくれた作品です。

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