内容説明
ふるきをたずねて新しきを知る、とは言え、一八六八年明治維新と一九四五年第二次世界大戦敗戦と二度の所謂西ヨーロッパ近代化を経たわれわれにとって江戸以前の歴史はひどく遠ざけられているのではないだろうか。「面白の儒学や武備の廃らぬほど、面白の好色や身を損ねぬほど」といった武将の家訓から戦国武士の常食・常着、虎狩りの実録、平安朝の貞操観、果ては天ぷらの由来まで、歴史教科書には載らないであろう歴史、博覧強記の菊池が史実から選り抜いた逸話集。
目次
南蛮誓詞
読史余録
炉辺雑話
伊藤博文その他
炉辺雑話
雑話集
読書余録
戦国武士道譚
歴史雑筆
今昔談