内容説明
あらゆる愚者の心を奪う完璧な調和を目論むダダの旗手C.アインシュタインの表現主義からダダ・シュールへと向かう結節点と位置付けられる頭脳小説。ベビュカンとは主人公の名前である。内省的なベビュカンの内・外に起こる目眩めく世界を多面的複眼的に描いた正に現代の知性の書。120頁の掌篇ながら19の章に分けられ、ロマン主義や象徴派といった芸術論、プラトン主義やカント批判といった哲学論が交わされる一方、鏡にまつわる事件を契機にアメリカのホラー映画さながら、町中に殺戮行為が蔓延する。2000年にはドイツでリロ・マンゲルスドルフ監督によって映画化された。1912年初出のキュビズム小説。
感想・レビュー
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