感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
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j038、菊池寛の研究書というより小説。一高に入る前から図書館に行くたびに探していた西鶴が高校卒業前に「マント事件の犯人」に振られたため、逃避として愛好したかのように語られたり、歴史が好きだが潰しが利かないと言っていたはずでは…? という内容が刈り込まれていたり、全体的に奇妙に歪んだ内容で、どうもそれとは書いていなかったが純文学を最上とする価値観で作家の人生の一部を再構成し直した本なのではないかな…これ。簡単に言うと『無名作家の日記』史観といったところか、あれも実際の出来事とはだいぶ入れ替え激しいしね…。2019/04/27