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目次
第1章 情報から情緒へ(情報よりも情緒をめざす;効率よりも物語に価値を見いだす ほか)
第2章 画一から多様へ(環境に適応しすぎたゆえの悲劇;異質を包み込み「一体となる力」を養う ほか)
第3章 無縁から創縁へ(職縁に依存した生き方を変革する;通縁の時代だからこそ情緒的出会いを創る ほか)
第4章 時間消費から時間貯蓄へ(AIが生む余裕時間で幸福を増やす;時間を目的とした生き方を捨てる ほか)
第5章 未来から現代へ(バックキャストで未来から逆算を;「未来からの預かり物」という視点をもつ ほか)
著者等紹介
月尾嘉男[ツキオヨシオ]
昭和17年生まれ。東京大学工学部卒業。工学博士。名古屋大学工学部教授、東京大学工学部教授、総務省総務審議官等を経て、平成15年、東京大学名誉教授。これまでコンピュータ・グラフィックス、人工知能、仮想現実、メディア政策等を研究。全国各地でカヌーとクロスカントリーをしながら、知床半島塾、羊蹄山麓塾、釧路湿原塾、信越仰山塾、瀬戸内海塾等を主宰し、地域の有志と共に環境保護や地域計画に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
15
AIが仕事を奪うという意見は様々なメディアで報じられるが、本書ではAIが代替できない仕事について様々な視点から解説している。基本的に細やかな気配りや適応など、人の情緒がかかわる部分は代替できない。効率化され便利さを追求した社会には、情緒面の縁やつながりといった面が減少している。海外の少数民族は自然を保つために敢えて便利なシステムを導入しないようだ。物が豊かになり便利になればなるほど幸福度が下がる側面もあるという指摘は考えさせられる。不便であることが人との接点を生むという視点はある意味大切と感じた。2024/10/29
静岡茶
2
この著者は、20年ぐらい前のコンピュータ業界では有名人だったと記憶している。日本独自のAI共存戦略をたてよう。八百万の神を信じる日本はAIにも恭順するはずとのこと。 論拠がないAIは、西側には受け入れにくいが日本は別だと。特に目新しいことは無かった。2023/12/17
kaz
1
情報社会の変化とその意味を、長期的に「情報から情緒へ」「画一から多様へ」「無縁から創縁へ」「時間消費から時間貯蓄へ」「未来から現代へ」という5つの視点から考察。AIの使い方ではなく、むしろAIの領域が増える中で生き方をどのようにとらえるかという哲学的な側面が強い。図書館の内容紹介は『現在のAIは、ギリシャ神話の神族プロメテウスが人類にもたらした「火」に匹敵する存在。この技術をどのように利用していくかを、目先のビジネスの視点からだけではなく、長期の人類の歴史の視点から検討する』。 2024/04/19
ススめがね
0
これからの世界を生きる上で、情報ではなく情緒を味方にして生きるメリットについて述べられた一冊。 大きな変化に立ち会えることに不安を覚えるとともに、ワクワクしていますね。 どんな世界になるのかなぁと想像しながら読み進めることができました。2023/12/24
葉
0
期待していたのは「AIを活用してどう稼ぐか?」という内容でしたが、実際の内容は予想と異なりました。これは生き方に関する本です。情報通信技術の発達により、生活は便利で快適になりましたが、同時に豊かさの面では以前よりも劣っていると指摘しています。豊かに生きるためには「情緒」が大切だと述べており、この「情緒」について詳しく語られています。著者の主張は理にかなっているのですが、他人と比べて幸福度を測るわたしたちには困難な道のりだと感じました。2023/10/24