内容説明
占い―それは心を決めて進むための道しるべ。東洋最古の古典が伝える箴言を、英語・英文学者が読み解く。
目次
第1章 乾坤の理―「真理」を読み解く(心を決めて進むために;『易経』はピジン・イングリッシュ;力を蓄え、機に臨んで飛躍せよ ほか)
第2章 心を定める言葉―「断片」を味わう(「道を教えてくれる人」を持て;素直に学べ;道徳は「旧」でよい ほか)
第3章 歴史が語る教訓―「運命」を開く(『易経』はどこから来たか;孔子と『易経』;運命は変えられる ほか)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5(1930)年、山形県に生まれる。昭和30年、上智大学大学院西洋文化研究科修了後、独ミュンスター大学、英オックスフォード大学に留学。Dr.phil.,Dr.phil.h.c.(英語学)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。その間、フルブライトのヘイズ法によるアジアからの訪問教授のプログラムにより、米国ニュージャージー、ノースカロライナ、ミズリー、ミシガンの4州6大学において半学期ずつ講義。昭和51年、第24回エッセイストクラブ賞、昭和60年、第1回正論大賞受賞
中山理[ナカヤマオサム]
昭和27(1952)年、三重県に生まれる。上智大学大学院英米文学専攻博士後期課程修了。エセックス大学、エディンバラ大学留学。現在、麗澤大学学長。博士(上智大学・文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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snow
2
再読。易経じたい未読なので読むには早すぎるのだけれど、易経にでてくる言葉をもとにお二人の広い知識や体験を駆使して語られる対談は非常に楽しい。「私たちにとって、教養以上に大切なことは、人としていかに生きるかという覚悟と知恵でしょう。これをはぐくむのが、人間学を学ぶことの意義であるわけです」対談の締めの渡部氏のこの言葉を肝に銘じて、少しずつでも日々学んでいこうと思う。2022/02/16
ペンポン
1
英語学者の渡部昇一氏と英文学者の中山理氏の対談であるところが面白い。凡そ易経とは占いの事かと朧げに思っていたが、立派な哲学書だ。本来は凄く難しいのだろうが、本書は解釈についての二人の対談なので分かりやすい。知っている言葉もあれば知らないものもある。しかしながら、現今の教育では全く触れられないので、知らない人がドンドン増えてるだろう。倫理・道徳・教養として身に付けておくと良い内容であるが、読むハードルが高すぎる。読み終えて、卦とは何ぞやの疑問がまだ残っている。2024/05/14
くらぴい
1
麗澤大学長と渡部先生との易経の対談、共に博識の持ち主で、縦横無尽に語ります。麗澤出版部の本には私の好きな著者のが多く嬉しいです。