出版社内容情報
帝都で職業婦人をしている朱莉が偶然出会った一癖も二癖もある神様たちに振り回されたり手なずけたりする大正風浪漫ファンタジー!
内容説明
帝都で職業婦人をしている朱莉は、ある日、巷を騒がせている怪異に襲われ、住んでいたアパートが全焼する。途方に暮れる朱莉を助けたのは、眉目秀麗な青年・智人。彼は本に奉られた神様・言神と名乗り、朱莉にある洋館の住み込み管理人の仕事を紹介する。寝食が保証されることで住み込みを了承した朱莉だったが、案内された洋館は一癖も二癖もある言神たちの住まう、問題山積みの物件だった!?ワケあり洋館ではじまる、個性的な言神たちとの同居生活。今、緩やかに動き出す、人ならざるものが本に綴られ祀られる時代を生きる勤労乙女の奮闘記。
著者等紹介
道草家守[ミチクサヤモリ]
2013年よりWEBにて小説の発表を開始する。2015年『ドラゴンさんは友達が欲しい!』(アース・スターノベル)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ダージリン
34
面白かったです!本に封じられている言神の「主様」になれるとか最高じゃないですか!(笑)ぜひ、続きを〜♪2022/11/12
dolce vita
22
荒ぶる御霊を書物に綴り封じる言語リ。物語が苦手な朱莉に付きまとう言神の智人。この執着ぶりに何が隠されているのか…。物語が嫌いだというわりにいつの間にか語り直しちゃって、言神ともどんどん仲良くなって一般人だけど一般じゃない感じが濃厚になっていく。子どもの頃に民話集みたいなのを喜んで読んでたなぁと懐かしく思い出した。昔話とか伝承とか語り継がれてきた物語がこれからも残ってほしいとしみじみ思った読者の時間。#NetGalleyJP2020/03/24
悠
16
楽しかった。本に綴られ祀られる言神さまとその本を語ることで従えることができる弁士。そして主人公は和服にブーツの働く女性の先駆けです。もしかしたら本当にこんな時代があったかもしれないって、思うのです。続編出るといいのになぁと思います。2022/02/14
すがはら
14
盛り沢山でした。前半は言語リとか神魔とか設定の馴染みの無さと大正的な時代背景なのに現代的な台詞のチグハグ感でなかなか世界に没入できなかったのですが。外見は美しく内面はマゾな変態の智人が面白かったけど、本質の鬼が開放されたからには、もし続きが出たら作家さんにも制御できないキャラになりそう。何故か人外にモテモテのヒロインは何となく苛つくので、いつの日か、今回闇堕ちした充子が復活してライバルとして立ち塞がるとかは見てみたい気がします。2023/03/22
咲穗
14
天涯孤独の身である朱莉は帝都に現れる雷獣に寮を燃やされ、住処を失ってしまう。 そこに颯爽と現れたのは朱莉が苦手な物語を核とする“言神”で… 本に封じられた物語が読み手の解釈を加えられることで神として動き出すって…世界観めちゃめちゃ好きでした! 一応完結はしてるけど、根尾さんとか、今後の朱莉たちの関係とか気になるポイント満載なんですよ〜っ 続き出て欲しいのですが…2021/07/14