内容説明
個性的な地域が揃う東京23区の中で、北区はひときわ「マイナー」なイメージが持たれている。確かに、ネーミングからして安直な感じがするし、王子や赤羽という中心地は、名前は有名だけど実際に行ったことはない。これが、実際のイメージというものだった。しかし、それも今は昔。高齢化は進んでいても、赤羽や十条の繁華街は元気いっぱい。新築マンションもバンバン建っている。物価も家賃も安くて、若者が住みやすいという評判もある。北区の評価は、近年飛躍的に上がっていったのだ。だが、そんな「デフレ時代のパラダイス」であった北区は人気の高まりとともに、その姿をさらに変化させている。住宅価格は上昇し、観光地化が進みすぎて、地元住民は困惑。北区の魅力であった古い姿は徐々に姿を消しつつある。北区に今、何がおこっているのか。詳細に探っていく。
目次
第1章 北区ってどんなトコ
第2章 安い!近い!賢い?意外に高かった北区の実力
第3章 新旧二大勢力が交差する赤羽が抱える大きな課題
第4章 デフレ適応都市十条の底力 その秘訣はバランス感覚
第5章 苦闘が続く「旧都」王子復活の決め手は原点回帰
第6章 住民が北区だと思っていないセレブ地区「滝野川」の秘密
第7章 田端を襲うストロー現象南からの侵略とどう戦うか
第8章 北区対周辺地域!優れているのはどっちだ!?
第9章 北区の特別な幸福生活を守るために
著者等紹介
昼間たかし[ヒルマタカシ]
1975年岡山県に生まれる。県立金川高等学校を卒業後、上京。立正大学文学部史学科卒業。東京大学情報学環教育部修了。ルポライターとして様々な媒体に寄稿、取材を続ける。近年『日本の特別地域 東京都足立区』を始めとした「地域批評」シリーズを取材・執筆
鈴木士郎[スズキシロウ]
1975年東京都生まれ。編集者、ライター。地域批評シリーズに創刊時よりスタッフとして参加。過去の担当地域は北海道から鹿児島県までと、北端と南端をカバーしてしまったが、未だ未踏の地も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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