地域批評シリーズ<br> これでいいのか山口県―300年思考が止まった山口県民の保守体制とは?

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地域批評シリーズ
これでいいのか山口県―300年思考が止まった山口県民の保守体制とは?

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784896379020
  • NDC分類 291.77
  • Cコード C0195

内容説明

山口県民は自尊心が強い。そうした気質を人々に芽生えさせ、かつ山口の地をドラスティックに変えたのは明治維新である。近代日本の立役者となったのは「薩長土肥」の4藩とされるが、なかでも長州藩は新政府内で重要な役割を果たし、薩摩藩と共に主導的な立場に就いた。そのときから築き上げた「長州閥」と言われる政治勢力は厳然たる力を持ち続け、山口は多くの人材を政治の場に送り込んだ。そんなわけで山口県民は「自分たちが日本を動かしてきた」という意識を持つに至ったが、維新の原動力となったかつての革新的気風はどこへやら、今や国内屈指の保守県と生まれ変わった。そしてその保守的で中央志向の気風は、山口県衰退の要因にもなっている。そんな理想と現実のはざまで揺れる山口県の実情と問題点を探っていく。

目次

第1章 山口県の歴史と気質
第2章 山口県ってどんなトコ?
第3章 寂寥感漂う山口県と長州人のいま
第4章 県都・山口市の攻勢が凄まじい県央の実状
第5章 伝統と新しさが交じる県北部の暗中模索
第6章 広島の属国化を食い止める岩国広域都市圏の攻防
第7章 いち早くまとまったのに一枚岩じゃない周南地域
第8章 九州のお隣・下関周辺はやっぱり異文化なのか?
第9章 人材確保が山口県の未来を拓く!

著者等紹介

鈴木士郎[スズキシロウ]
1975年東京都生まれ。編集者、ライター。生まれも育ちも先祖まで完全な江戸者

岡島慎二[オカジマシンジ]
1968年生まれのライター兼編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジンベエ親分

38
私はバイク乗りのご多分に漏れず「端っこ好き」である(笑) 本州の北の端である青森県をこよなく愛し、でも気づけば西の端である山口県も思いのほか訪れた回数は多い。その山口が抱える問題を遠慮なくぶった斬った本。うーむ、岩国が広島じゃなく山口県なのは初めて知ったが(恥)、確かに下関、宇部、長門、萩と印象深い都市をいくつも抱えるにしては核になるイメージがない地域だなぁ。本書を読んでその疑問が氷解した。津和野も山口だと思ってた(恥) バイクで行ったのは角島の橋ができる前だし、今年か来年あたり、またじっくり旅したいな。2019/08/15

りんふぁ

4
昨年宇部に移住。半年過ぎて、「?」と感じるものの答え満載というか、ちょい笑えた。いいとこも多いよ、とフォローしてみたり。少なくとも宇部は住みやすいです。2020/01/15

おい

3
よく特徴を掴んでいる。紙面を稼ぐ為か、ダブった内容の箇所はあるが、まあ許せる程度。 ★★★2019/10/21

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