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出版社内容情報
名誉の負傷で退役していた軍用犬ルークとハンドラーのアルはPMCに参加するが、そこで与えられた仕事は何とロボット犬の調教だった
内容説明
仕掛け爆弾による負傷で軍を辞めた犬の調教壮・アルと軍用犬・ルークは、世話になった獣医師の勧めで民間軍事会社へ再就職する。そこで待ち受けていたのは試作型ロボット犬・BDY‐9。アルとルークは内戦状態の砂漠の国へ派遣され、BDY‐9を戦場で使えるよう“調教”することになるが、できたのは「お手」や「お座り」ばかり。仲間とともに任務に参加する中、ロボットの独特な行動様式に戸惑いながらも「犬」としての愛着を感じ始めていたアルとルークは、そこで出会った村の少女パリールの依頼に応じ、彼女の村を訪れる。だが、そこは武装勢力の有能な狙撃手と猟犬が待ち受ける危険地帯だった。孤立無援のアルたちは、絶対絶命の状況を打破するため、BDY‐9にある命令を下す―。内戦下の砂漠の国で巻き起こる、犬からはじまる魂の物語!
著者等紹介
富永浩史[トミナガヒロシ]
第五回ファンタジア長編小説大賞佳作『ルスキエ・ビチャージ 死天使は冬至に踊る』(富士見ファンタジア文庫)にてデビュー。ライトノベル以外に架空戦記やゲーム脚本も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
昼夜
16
物語としては犬と人間のバディーの絆と立ち塞がる困難と苦難に面白さを感じるけど現実に起きていたら嫌だし悲しい。2019/05/11
nyapoona
7
軍用犬の代用として作られたロボットの活躍を描いたSF。『虐殺器官』と『BEATLESS』のような読み味で、ロボットの開発過程やAIとヒトの差などが細かく描かれる。表紙のような派手な軍事ものをイメージすると肩透かしを喰らうが、ロボットSFとして観れば良作。2018/12/26
ぷるっちょ
6
自分はライトノベルが好きだし、ミリタリーものも好きだが本作はどうにも合わなかった。30ページくらい読んだところで挫折。後は飛ばし読み。主人公も相棒の犬も他の登場人物も嫌悪感を抱くところは全く無いのだが、どういう訳か物語に全く引き込まれなかった。偶にこういう事がある。2019/03/16
梶葉
4
犬ロボBDY-9はカバーのシェパードではなく蹴っ飛ばされる動画で知られるちょっと怖い軍事用四足歩行機械。現実味の上に構築された物語がとても面白い。どの人物も犬達も味があり中でもBDYの生みの親であるセルゲイが淡泊なようでいて非常にいいキャラクター。彼のロボ観や心の有無とその定義等の談義には知的好奇心を掻き立てられた。犬がペラペラ内面を語ったりはせず海外翻訳物のように淡々と進んでいくが中身は激熱。BDYの「自分でキャンセルした」の一文に胸が熱くなった。 続編に期待。2018/12/30
アヒコ
3
犬バディもAIバディも良い。とても良いもの。紛争状態の国で生きる少女の、ただ清い存在ではない強さと悲しさが印象的。AIをアナログな方法で訓練するというのが面白かった。2019/01/31