目次
山荘(空見上げ暗き夜道はとめどなく東京逃れよくぞ歩きぬ;娘ら四人飢ゑたる日々の戦の日いかに耐へしや吾の父母;あたたかき父の手添ふる病床にもみぢ燃え立ち吾はめざむる;山を下り共に生きなむ茶室から肩を寄せ合ひ明日にむかひて ほか)
導かれるままに(神をめぐって;播州の親さま;存命のおやさま;聖母マリアさま ほか)
著者等紹介
野沢朝子[ノザワトモコ]
1930年1月20日、東京生まれ。父は芹沢光治良。1946年、白百合高等女学校卒業。1949年、昭和女子大学国語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリアセシリア
2
尊敬する作家、芹沢光治良の作品は、たくさん読んだ。「巴里に死す」「人間の運命」、神シリーズ等々、何度も読み返したものである。沼津の記念館や文学愛好会にも足を運んだ。芹沢氏の没後、母と湯河原での愛好会に参加した時には野沢朝子さんもいらした。宿の温泉に三人で浸かった想い出も蘇ってきた。気取ったところがなく、とても穏やかな方である。しかし大作家の娘であるが故に苦労も多かったに違いない。この書は朝子さんの、父・芹沢光治良への愛に満ち溢れている。長く大切にしたい一冊となった。2022/03/18
あまがえる
1
芹沢光治良先生のご著書を読ませて頂いています。ふとこの本に出逢いました。芹沢先生との父と娘の思い出話の数々が記させれているものと予測していましたが、予測をはるかに超える深い鋭い御本でした。2024/07/31