内容説明
新限界に躍り出た男の証言!六十五万三千字にこめた、魂魄。
目次
第1章 原生人類のダイナミズム―原始的人間復帰への試み(ゴンチャロフの水晶体(万葉集のポエジーをメデアとして)
箱舟の神話(万葉集のポエジーをメデアとして)
本能の倫理(万葉集のポエジーをメデアとして) ほか)
第2章 御詠歌ノクターン(未来は悪夢の湖の中;人間・この悲劇的存在;停止は死である ほか)
第3章 めざめよ、阿呆共!(洞穴の中の哲学;凹凸を平坦にする野心;全射手に告ぐ、戦闘配置につけ! ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無能なガラス屋
4
「二時半と、二時三十五分過ぎの思想や信念や、生き方や、エネルギーの量に微妙な変化が見られる人間であって、初めて生きていると言えるのだ。それ以外は、間違いなく死んでいる。」「人間は、正直で純粋である場合、生涯、何かになりそうな、複数形の可能性をはらんで生きる。(…) あらゆることに専門家でない、真実の人間として誕生した者には、周囲のすべてのものが、強烈なショックとなる。これは、何ともけっこうな徴候である。ショックを受ける毎に、その人間は、巨大な自分自身になっていく。」2022/06/14
-
- 和書
- 幕末・維新彩色の京都