内容説明
「…どこかに行けば、ほんとうにあんな広い草原があるのかしら?あるとしたら、どうしても行ってみたいな。象がくらすのは、ああいう広い草原が、一番いいんじゃないかな。こんな、せまい小屋でくらすのは、どう考えてもおかしい…」遠い遠い国、アフリカを夢見る花子は、おばあちゃんの元へ帰ることができるのでしょうか。
著者等紹介
天外伺朗[テンゲシロウ]
1942年兵庫県生まれ。本名・土井利忠、工学博士、ソニー(株)上席常務。東京工業大学電子工学科卒業後、ソニーの研究所で先端技術の研究・開発に携わる。フィリップスと組んだコンパクト・ディスク(CD)の共同発明者、またワークステーションNEWS、およびエンターテイメント・ロボットAIBO、ヒューマノイド・ロボットSDR‐4Xなどの開発の責任者をつとめた。その経験を生かして技術評論、人材開発論にも健筆を振るう。97年より、理想的な死に方につながる光り輝く日々を追求する人たちのためのネットワーク「マハーサマーディ研究会」を主宰
柴崎るり子[シバサキルリコ]
群馬県生まれ。女子美術短期大学卒業後、セツモードセミナーで風景画・イラストレーションを学ぶ。グループ展、企画展を経て、1995年よりフリーのイラストレーターとして書籍、広告の仕事に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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2003年刊行。日本の動物園で生まれた象の花子が、いろいろあって、アフリカに帰るまでを書いた童話。前作「大きな森のおばあちゃん」の続きの話。バブル期の放漫経営が祟って零落していく様子や、動物たちの数奇な運命、人間と動物の心の交流、不可能に挑戦する人々が宇宙の助けを得て目標を達成する様子など、盛りだくさんの感動物語。地球上ですべての命がつながっていて、共鳴することで平和がもたらされることがわかる。すべてはうまくいっている。生き物は、本来いるべきところにいたら幸せ。人間も一番適した場所にいるのがやはり幸せだ。2022/03/30
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