著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
絵本作家・エッセイスト。1938年、北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科卒。1967年、ベルリン造形大学においてリトグラフを学ぶ。主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)などのエッセイ、対談集も多数。2010年、72歳永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
5
「メリーさんの絵本」の「女の一生Ⅰ」と「女の一生Ⅱ」を一冊にまとめたもの。母の一生も私の一生も女の一生。佐野洋子さんのエッチング作品と赤裸々な言葉に、ぎょっとしてしまいますが、いやらしいとは思いません。口に出さないだけで、みんな心の中で思っている気がします。江國さんの解説もよかったです。2025/05/18
さちめりー
4
佐野洋子というと「100万回〜」の猫の絵の人、ということしか知らなかったが新入荷コーナーでこの本をたまたま見つけた。子どもが知った親のセックスをテーマにした作品から始まり、ドキドキしながらページをめくる手が止まらなかった。芸術作品に触れたときの一気に非日常を飛び越え心が解放されるようないつもと違う部屋の扉を開いたような心地よい衝撃と快感がたまらない。日常に埋もれすぎて心がかたくなっていた自分に気づいた。何食わぬ顔してみんなアレやってるんだよな、という誰もが持ったことある思念を堂々と表現していて痛快。2025/01/26
Go Extreme
3
女の一生Ⅰー私は生まれた、母のあそこから ぜんぜん知らなかった 女の一生Ⅱともだちー父さん、私もう行くよ。ともだちと遊ぶから その時と尾さんもう死んでると思う。 人類の初めから、この世に出現するには、男と女がみんなあれをしたのである。何食わぬ顔とは人類すべての顔だと思うのである。 最初のページと最後のページのあいだにーとてもながい時間・広く深く果てしなく、豊かですこしかなしく、荘厳で神々しい2024/12/16
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2024年11月初版。1990年代に少部数刊行された著作を一冊にまとめて復刊したもの。巻末に江國香織さんの解説。著者は2010年に72歳で永眠しました。大人の絵本?2025/01/13
Go Extreme
1
メリーさんの絵本 そっけないほどシンプルな文章 単色刷りの版画 私は生まれた母のあそこから 弟の死 家族を取り巻く過酷な現実 お嫁はあれをするとも知らないで ストローでふくらましたかえるのよう 主人公私自身の人生 ともだち 父さんが登場する あなたを一生愛します 少女から大人へと成長 痴漢に遭う和江さん キスをしてくるのん子 モノトーンの版画 幸福とも不幸ともつかないささやかなエピソード 他者との関係を通じて自己を形成 普遍的な女性の人生 かすかな悲しみ 親と子の宿命 100万回生きたねこ おばけサーカス2025/04/11
-
- 電子書籍
- リノベーションでかなえるカッコよくすっ…
-
- 電子書籍
- オトナの保健室~秘密の触診~ - 本編