内容説明
少年のころから本のとりことなった著者は、とりわけさまざまな人生の匂いや景色、断面を鮮烈にえがく短編小説の世界にたっぷりと魅せられてきた。志賀直哉、石川淳、牧野信一、藤枝静男、阿部昭、シャルル=ルイ・フィリップ、チャールズ・ブコウスキー、レイモンド・カーヴァーほか…三十二作家三十五作品、短編小説をひらく喜びをあますところなく語る。
目次
中・高生の人たちに(本は読まなければいけない―コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」;想像はすべてを超える!―レイ・ブラッドベリ「使者」 ほか)
虚構の中の真実(嘘がすべて許される物語―江戸川乱歩「押絵と旅する男」;幻想的なものまでリアル―内田百〓「盡頭子」 ほか)
アメリカにもある私小説(リアリティーはここにある―バーナード・マラマッド「借金」;思い描く未来を―ウイリアム・サローヤン「兄の頭の中にある考え」 ほか)
とっておきの短編小説(気分を一変させる出来事―芥川龍之介「蜜柑」;単なる描写を超えた文章―志賀直哉「剃刀」 ほか)
すばらしきかな短編小説(切ない、切ない、恋―牧野信一「繰舟で往く家」;涙がでる場面―山川方夫「煙突」 ほか)
著者等紹介
金井雄二[カナイユウジ]
1959年神奈川県相模原市生まれ。図書館司書として座間市立図書館に勤め、2019年春、同館長として定年を迎える。24歳から詩を書きはじめ、1993年に第一詩集『動きはじめた小さな窓から』を刊行。同詩集は第8回福田正夫賞を受賞した。おもな詩集に『外野席』(第30回横浜詩人会賞)、『今、ぼくが死んだら』(第12回丸山豊記念現代詩賞)、『朝起きてぼくは』(第23回丸山薫賞)ほか。1989年から個人詩誌「独合点」を発行し、現在にいたる。日本現代詩人会、横浜詩人会所属、日本現代詩人会では副理事長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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