目次
マダガスカル前夜
首都アンタナナリヴ
マダガスカル人
米と食事
タクシー・ブルース
バオバブの木
秘境ツィンギー
霊媒師トゥンバ
改葬儀礼ファマディハナ
絹布ランバメーナ
森の民ザフィマニリ族
音楽
病気と父の死
割礼祭サンバチャ
著者等紹介
堀内孝[ホリウチタカシ]
写真家。1963年宮城県生まれ。中央大学卒業。写真通信社をへて、独立する。1990年よりマダガスカル島を訪れ、人びとの暮らしと独自の進化を遂げた動植物を撮影。1997年からはマダガスカルからアジアへと連なる稲作や手仕事をテーマに、インドネシア、ラオス、ベトナム、フィリピン、中国などの撮影を行う。現在は故郷の宮城を拠点に、東北各地の四季折々の風景や人びとの暮らし、手仕事の撮影などにも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
339
著者はマダガスカルに魅せられて何度も渡航している写真家。本書にはカラー写真が一葉と、モノクロームの写真が何葉か収められている。モノクロームの写真はいずれも、過剰なくらいにアンダーなのだが、これらは本来はカラーであったのを価格を抑えるためにモノクロ印刷にしているのかも知れない。文章は達者とはいえず、アマチュア感が旺溢する。本書で初めて知ったのは、マダガスカルがかなりな多民族国家であること。しかも、最初にこの島に渡来したのはインドネシア系の人々であったこと。まだまだ未開発の魅力に富んだ島のようだ。 2019/08/17
kinkin
111
「ナショナル・ジオグラフィック」に載っていた夕日に浮かぶバオバブの木の写真に惹かれ著者はマダガスカルへカメラと最低の荷物をバッグへ入れて向かう。30年前当時は現在より情報はずっと少なかったと思う。そこで待っていたのはマダガスカルの自然と素朴であたたかい人々だ。以降マダガスカルへ何度も行くことになる。私はマダガスカルという島に行ってみたい。本書に出てくるバオバブの木や、野生のカメレオン他の生き物。ただ現在は開発が進み自然環境は大きく変わっているようだ。もうすこし写真があってもよかったと思った。図書館本2021/02/21
こきよ
18
マダガスカルへの興味が湧いてくる一冊。タイトルの印象とは程遠い、まさに冒険といった内容でしたね。彼の地の自然や文化、そこに暮らす人々の息づかいを、印象的な写真と共に綴られてあります。ナショナルジオグラフィックや、ブルータスにインスパイアされて、飛び出して行ってしまう、著者の行動力には刺激を受けますね。2014/05/29
しんこい
7
私も昔バオバブの写真をみてマダガスカルに興味をもちましたが、著者のようにそれで会社をやめマダガスカルに飛び、自然だけでなく民族や生活、祭りにも興味をもって駆け回るところまではいけないので、この本で十分楽しみました。どこに行くにも結構冒険ですね。2014/01/26
ジュースの素
5
読後感のとても良い いい紀行文だった。会社を辞めてしまうほどマダガスカルに魅せられ、出かけてしまいその後何度も訪れて専門家になってしまった。 あの地に残る風変わりな習慣や 孤立したような辺鄙な場所の村・・・臆することなく苦労しながらも足を運ぶ好奇心と努力は凄い。2014/02/17