加島祥造セレクション<br> 最後のロマン主義者―イエーツ訳詩集

加島祥造セレクション
最後のロマン主義者―イエーツ訳詩集

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  • サイズ A5判/ページ数 115p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784896291803
  • NDC分類 931
  • Cコード C0398

内容説明

加島祥造が長年愛し続け、磨き続けてきたイエーツの訳詩とエッセイからのベストセレクト。

目次

疲れた心よ(心よ、ここに来ないか)
十九世紀の過ぎるとき(あの大いなる歌は)
イニスフリーの島へ(ああ、明日は行こう)
ふたつの白鳥(ぼくら、君とぼくは)
鴫鳥にむかって(この空ではもう)
クール湖の白鳥(樹々はそれぞれに)
新しい恋人は嘆いた(清くて白い額)
最後のロマン主義者(その底に川獺)
ラピス・ラズリ(このごろの婦人たちは)
学者ども(自分の愚劣さを)
あなたが年をとって(髪は白くなり)
老いた時への祈り(ああ、お願いする)
一九三九年一月に死去せるW・B・イエーツを偲ぶ(彼の死んだのは冬の)
W・B・イエーツについての実感的覚え書き
イエーツとパウンド
ラピス・ラズリの話

著者等紹介

イエーツ,W.B.[イエーツ,W.B.][Yeats,W.B.]
1865年、ダブリン郊外サンディマウントに生まれる。画家だった父の影響で美術学校に学ぶが、同時に詩作も始める。二十代で発表した『オーシンの放浪 The Wanderings of Oisin』で詩人としての地位を確立し、女性政治活動家モード・ゴンの影響もありアイルランド文芸復興とかかわる。1892年、国民文芸協会設立。1923年、ノーベル文学賞受賞。1939年、没

オーデン,W.H.[オーデン,W.H.][Auden,W.H.]
1907年、ヨークに生まれる。オックスフォード大在学中より詩に目ざめる。1939年よりアメリカに活動の場を移し、1947年『不安の時代 The Age of Anxiety』によりピューリッツァー賞受賞。1973年、旅先であるウィーンにて急逝。イエーツ、エリオットの次の世代の代表的詩人

加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年、東京に生まれる。詩グループ「荒地」に参加。信州大学、横浜国立大学、青山学院女子短期大学等で教鞭をとり、フォークナー、トウェインの翻訳、老荘タオイズムの著作がある。現在は長野県駒ヶ根市在住。詩人、文筆家として活躍する一方、墨彩画家として個展をおこなう。詩集のほか、随想集、画文集など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぞしま

3
もっと詩を読みたなぁとも思ったけど、もうイェーツ素晴らしいと思いますた。2016/03/17

保山ひャン

1
イエーツの十二編の詩とオーデンによる追悼詩、イエーツに関するエッセーを加島祥造自らが選んで載せている。イエーツについて膨大な翻訳をしてきた著者だが、そのセレクトについては、「どうやら自分に納得できる詩となったのは、わずか十二篇なのでした」という厳選ぶり。エッセーでも「彼の中・後期の詩はよく分からない」とか、「『ビザンチュームへの船出』は傑出した詩として定評がありますが、私は解説や注をたよりにこれを二、三度は読んだものの、『よい詩だ』というあの感じに至れずにいます」など正直なところが著者らしい。2016/05/11

tokis

1
加島祥造によるイエーツを巡るエッセイが内容の半分を占める。学者ではなく詩人としてイエーツに対峙する立場からの思索は興味深く、掲載訳詩と関連する論考も含まれるので詩をより深く味わうのにも良かった。2010/03/14

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