内容説明
加島祥造が長年愛し続け、磨き続けてきたイエーツの訳詩とエッセイからのベストセレクト。
目次
疲れた心よ(心よ、ここに来ないか)
十九世紀の過ぎるとき(あの大いなる歌は)
イニスフリーの島へ(ああ、明日は行こう)
ふたつの白鳥(ぼくら、君とぼくは)
鴫鳥にむかって(この空ではもう)
クール湖の白鳥(樹々はそれぞれに)
新しい恋人は嘆いた(清くて白い額)
最後のロマン主義者(その底に川獺)
ラピス・ラズリ(このごろの婦人たちは)
学者ども(自分の愚劣さを)
あなたが年をとって(髪は白くなり)
老いた時への祈り(ああ、お願いする)
一九三九年一月に死去せるW・B・イエーツを偲ぶ(彼の死んだのは冬の)
W・B・イエーツについての実感的覚え書き
イエーツとパウンド
ラピス・ラズリの話
著者等紹介
イエーツ,W.B.[イエーツ,W.B.][Yeats,W.B.]
1865年、ダブリン郊外サンディマウントに生まれる。画家だった父の影響で美術学校に学ぶが、同時に詩作も始める。二十代で発表した『オーシンの放浪 The Wanderings of Oisin』で詩人としての地位を確立し、女性政治活動家モード・ゴンの影響もありアイルランド文芸復興とかかわる。1892年、国民文芸協会設立。1923年、ノーベル文学賞受賞。1939年、没
オーデン,W.H.[オーデン,W.H.][Auden,W.H.]
1907年、ヨークに生まれる。オックスフォード大在学中より詩に目ざめる。1939年よりアメリカに活動の場を移し、1947年『不安の時代 The Age of Anxiety』によりピューリッツァー賞受賞。1973年、旅先であるウィーンにて急逝。イエーツ、エリオットの次の世代の代表的詩人
加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年、東京に生まれる。詩グループ「荒地」に参加。信州大学、横浜国立大学、青山学院女子短期大学等で教鞭をとり、フォークナー、トウェインの翻訳、老荘タオイズムの著作がある。現在は長野県駒ヶ根市在住。詩人、文筆家として活躍する一方、墨彩画家として個展をおこなう。詩集のほか、随想集、画文集など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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