内容説明
倒産法は、倒産に関する法律であるから、経済的に破綻した債務者の法的な債務整理に関する法律を対象としている。我が国では、法律の制定の経緯もあって、倒産法は単行法としては作られていない。本書では倒産に関する各種の法律制度を横並びにして記述した。各法律の規律は、制度の理念から共通のものもあるし、目的の相違などから異なるものもある。共通の規律はどのようなもので、なぜ共通の規律に服しているのか、制度目的や技術的な趣旨に応じた相違とはどのようなもので、なぜ相違するのかが基礎的な知識として理解できる。
目次
倒産という社会現象と法規制の必要性
倒産手続の開始原因
倒産債務者・利用目的から見た倒産法
倒産法の理念
倒産法の沿革
各種債権の処遇
倒産手続開始の効果の基礎
継続中の契約の処理の基礎
担保権の処遇の基礎
相殺権と相殺禁止の基礎〔ほか〕
著者等紹介
今泉純一[イマイズミジュンイチ]
昭和24年7月7日神戸市に生まれる。昭和48年3月北海道大学法学部卒業、昭和53年4月弁護士登録(大阪弁護士会)。大阪社会保険医療協議会委員(公益代表)、大阪弁護士会倒産法改正問題検討特別委員会副委員長、民事調停官(非常勤裁判官)、旧司法試験考査委員(民事訴訟法)、日本弁護士連合会資格審査会委員などを歴任。現在、甲南大学法科大学院教授、(公財)交通事故紛争処理センター大阪支部審査員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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