内容説明
現実を踏まえながら安保条約を逐条的に読んでみると、安保では平和と安全は保障されないことが見えてくる!直視すべき安保50年。
目次
安保条約の裂け目はどこにあるか?
なぜ名称に「相互協力」が加えられたか?
安保条約が孕む根本的矛盾とはなにか?―前文・第一条
経済協力の促進がもたらしたものはなにか?―第2条
自衛力の増強が真に意図するものはなにか?―第3条
随意協議はなぜ頻繁に行われているのか?―第4条
在日米軍は本当に日本国民を守るのか?―第5条
なぜ米軍は日本から世界へ出撃できるのか?―第6条
なぜ事前協議は行われたことがないのか?
なぜ米軍にこれだけの特権が付与されるのか?―地位協定(1)〔ほか〕
著者等紹介
大内要三[オオウチヨウゾウ]
1947年千葉県生まれ、編集者、平和運動者。日本ジャーナリスト会議会員、平和に生きる権利の確立をめざす懇談会運営委員、長崎の証言の会地方委員、豊玉9条の会呼びかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くまさん
1
―日本国憲法が諸悪の根源― 1951年の旧安保条約は米軍の日本居座りを目的として、たった5つの条文からなる、米国の言い分だけを綴ったものであった。これを1957年に首相となった岸信介氏は、条約の欠陥是正だけでなく、対等な関係の新しい相互防衛的な条約をめざした。そのため、第二条には、「経済的協力を促進する」条文がある。しかし、アメリカ側は「対等というなら、せめて西大西洋の相互防衛を」と要求してきた。日本国憲法の制約上、不可能ということになり、米軍の基地使用内容などが拡大された対等でない条約となっている。第六2012/07/04