目次
私、リストカットしています
友達として、リストカットを見守って。
『Cord』より
『Cord』を創ってから
いい子でいることを望まれて
傷跡が消えると不安になって
何処かで人は繋がっている
私は此処にいるよ
自分の居場所が何処にもなかった
命を育てる親・命を切り刻む親
失われてゆくリアリティー
誰が写真を殺すのか?なぜ真実は隠されるのか?写真家とは何者なのか?痛い人心配してくれてありがとう
悲しい世界―Hi STANDARD-High
僕がPoraropoを名乗る理由
親としてリストカットを見守って
このメールは届くのでしょうか
恋人が死んでしまうということ
ワレワレハ未ダ往路ニアリ、帰路ヲ語ル処ハナイ
著者等紹介
岡田敦[オカダアツシ]
1979年生まれ。北海道札幌市出身。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。現在、東京工芸大学大学院在学中。2002年富士フォトサロン新人賞受賞、Nikon Juna 21出展
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しば
4
図書館本。この人の、写真集、、写詩集?、を、観てみたいような、観たくないような、そんな気持ちになった。肯定するでもなく否定するでもなく、ただ載せられているインタビュー。(インタビュアー側の発言には傾聴的な返答の仕方を感じるしなんだか、なんだか)。10年も前の本なのか、と思いながら。2014/11/30
gin
4
インタビュー内容が中心の本です。被インタビュー者は自傷経験者、非自傷経験者、自傷経験者の親、恋人に先立たれた人などです。生きてるだけで悲しみは積もる。普通の人は取捨選択して、いらないものを捨てていけるけれど、それができない人もいます。個人的に、世界には悲しみの方が多いと思っています。捨てられない人間にとっては生きづらい世界だ。2010/06/18
sirokuma
3
リストカットのことを全然わかっていなかったことに気づいた。自殺未遂なのかと思っていた。寂しくて、自分が生きてることを確かめたくて、気づいたら切っているという。本書は、写真集『Cord』に寄せられた彼らからのメッセージを真正面から受け止め、彼らとの対話をまとめたものだ。岡田敦氏の作家としての覚悟と深い優しさを感じる作品。2015/02/01
ゆいの
1
岡田さんの写真集を見てみたいと思った。2011/01/19