内容説明
「地雷を踏んだらサヨウナラ」から30年、若き写真家の魂と家族の絆が甦る!故郷から戦場まで、あくまでも自分自身を信じて撮り続けた写真家の心のありかを探った、もうひとつの一ノ瀬泰造写真集。息子の遺志と夫の願望、そして母の気づきとあふれる愛情が30年を経て実を結ぶ。残されたフィルムを焼き続けてきた母の「暗室日記」も収録。
目次
1 一ノ瀬泰造の写真(学生時代;戦場を駆ける)
2 一ノ瀬泰造の人生(「ひと夏の思い出」(一ノ瀬信子)
タイゾー物語
一ノ瀬泰造の経歴 ほか)
3 一ノ瀬泰造の父と母(「泰造、そちらでは元気でやっているか?」(一ノ瀬清二)
一ノ瀬清二の写真
「夫よ!息子よ!―夫が見た戦争、息子が撮った戦争」(一ノ瀬信子) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ucouco
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「地雷を踏んだらサヨウナラ」の一ノ瀬泰造さんの写真をまとめた本。写真集であり記録集でもある。お母様の日記も収録されている。本には生きた泰造さんがいて、エネルギーがすごい。亡くなられたあとに捜索をされるご家族の姿も写真にある。映画をみて影響をうけて取り寄せ、何度も開いている。2008/12/10
tecchan
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「地雷を踏んだらサヨウナラ」写真家 一ノ瀬泰造がカンボジアに散ってから30年、残された母が残されたフィルムを焼き付け、息子と亡夫の思い出・家族の絆を記録した写真集。息子が行方不明になってから10年後、現地を訪ねて埋葬地を確認、発掘、遺骨を川で赤ちゃんに初湯をつかわせるように優しくそっと洗う両親の写真には思わず目頭が熱くなる。2018/04/08