内容説明
『カメラ毎日』『シリーズ・20世紀の記憶』の編集長として膨大な写真ならびに写真家と向き合ってきた著者が、病床から渾身の力をふりしぼってまとめ上げた、もうひとつの写真論、最期のメッセージ。
目次
写真と編集者の間で―とりとめもなく「名取洋之助」
コマーシャリズムの時代とカメラ雑誌の間で―山岸章二へのオマージュ
「カメラ雑誌」を超えて―山岸章二を語る
同時代的であること―写真家とは誰か
褒められる危険―写真家の受賞について
ある日の編集日誌―『カメラ毎日』編集後記より
これから写真家をめざす人へ―もうひとつの写真論
「編集」というもの―発言メモ
写真と出会ったころ―森山大道VS山岸章二
もうひとつの写真の面白さ―栗林慧VS山岸章二
写真を撮り続けながら―奈良原一高VS山岸章二
写真の撮り方と見せ方―東松照明VS山岸章二
撮る側と撮られる側の間で―土田ヒロミVS山岸章二
公開書簡・拝啓 山岸章二殿―浅井慎平
著者等紹介
西井一夫[ニシイカズオ]
1946年東京都生まれ。弘文堂新社編集部を経て1969年毎日新聞社出版局入社、『サンデー毎日』『毎日グラフ』の記者を経て、『カメラ毎日』編集部へ、83年から85年休刊まで『カメラ毎日』編集長。96年にクロニクル編集長としてシリーズ『20世紀の記憶』(全20巻)を立ち上げ、2000年12月完結後退社、フリーとなる。1989年から少数の士と「写真の会」を作り、「写真の会賞」を出しつづけた
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