出版社内容情報
論語の注釈書として最も読まれたのは朱熹の『論語集注』である。本書は論語全文につき、この書に基づいて書き下し文、現代訳を施し、さらに、他の儒者の解釈は別解として掲げ、論語解釈の多様性を明示した。
石本 道明[イシモト ミチアキ]
著・文・その他
青木 洋司[アオキ ヨウジ]
著・文・その他
内容説明
中国でも日本でも論語の注釈書として最も読まれたのは、朱熹の『論語集注』である。本書は論語全文につき、この書に基づいて書き下し文、現代訳を施し、さらに、何晏の『論語集解』、皇侃の『論語義疏』、伊藤仁斎の『論語古義』、荻生徂徠の『論語徴』の朱熹と異なる解釈は別解として掲げ、論語解釈の多様性を明示し、発展的な理解にも資するようにした万人のための論語テキスト。
目次
學而第一
爲政第二
八〓(いつ)第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷黨第十〔ほか〕
著者等紹介
石本道明[イシモトミチアキ]
1959年、千葉県生まれ。國學院大學文学部文学科卒、同大学院文学研究科博士課程後期単位を取得し退学。國學院大學文学部教授
青木洋司[アオキヨウジ]
1983年、神奈川県生まれ。國學院大學文学部中国文学科卒。九州大学大学院人文科学府人文基礎専攻(中国哲学史専修)博士課程単位を取得し退学。博士(文学)。國學院大學文学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
5
めちゃ読みやすい!字が大きいだけなんだけど。サイズ感も良く、表紙の手触りも良いので、ともかく読みやすい。 あと朱子の『論語集注』が手軽に読みたい人にも超オススメ! それに付け加え、何晏の『論語集解』、皇侃の『論語義疏』、伊藤仁斎『論語古義』、荻生徂徠の『論語徴』の朱熹と異なる解釈が別解としてサクッと載ってるので、研究者の人が手元においておくのも良いのではないかと思いました。論語は何度読んでも飽きませんね♥2025/01/20
きさらぎ
4
論語原文、読み下し、口語訳、別解を載せる。底本は「新編諸子集成第一輯(中華書局)」所収の朱熹『論語集注』、別解は何晏『論語集解』、皇侃『論語義疎』と、仁斎『論語古義』、徂徠『論語徴』。朱熹の注釈の書き下しは同出版社の『孔子全書』を参照とのこと。人物や風俗等の注は少なく、ほぼ論語本文とその解釈しかないので、論語一冊目には不向きか。新注ベースの岩波文庫で『論語』を読んでいた事もあるってか、朱熹の解釈は非常に明快で無理がない印象を改めて受けた。仁斎の解釈も穏当な印象。続けて仁斎論語と古注を読みたいと思う。2018/04/29
アル
1
大文字で書かれた書き下し文、その下に原文、続けて朱熹注に基づく現代語訳、さらに他の注を元にした別解。 この構成が意外なほど読みやすかった。 本書の性格上、現代的な解説や語注はついていないため、多少予備知識のある人向けか。2021/12/02