出版社内容情報
王希恩教授の本書は、激変する中国の、もっとも核となる「民族」という問題を正面から取り扱った貴重な研究書である。「民族」を取り上げることは様々な意味で複雑な問題を内包する。立場や視点を異にすれば、歴史は解釈を違えるからだ。しかし、中国の歴史は常にそれと向き合ってきた。王朝の正式見解なしには、文化の尺度は存在しない。その意味で、本書は現代の中国の「正史」とでも評すべきものと言える。 (あとがき(牧角悦子) より)
王希恩教授著『20世紀における中国民族問題』
日本語版について………(江藤 茂博)
序 論
第1章 19?20世紀の中国民族問題
第2章 中国民主革命と民族主義
第3章 日本の中国侵略と中日民族関係
第4章 民国政府の民族政策及びその制度
第5章 民族区域自治及び新中国民族事業体制の探索と発展
第6章 少数民族及び民族地域の発展問題
第7章 社会主義条件下における民族紛争及び調停
第8章 「二つの民族主義」及び民族事業における「左」的誤り
第9章 20世紀モンゴル民族の分化と発展
第10章 20世紀の「チベット問題」
第11章 新疆分裂主義問題と社会安定
第12章 「台湾独立運動」の理論と民族分裂
第13章 20世紀における中華民族の結束力
終 わ り に
あ と が き………(牧角 悦子)
王 希恩[オウ キオン]
著・文・その他
目次
序論
19‐20世紀の中国民族問題
中国民主革命と民族主義
日本の中国侵略と中日民族関係
民国政府の民族政策及びその制度
民族区域自治及び新中国民族事業体制の探索と発展
少数民族及び民族地域の発展問題
社会主義条件下における民族紛争及び調停
「二つの民族主義」及び民族事業における「左」的誤り
20世紀モンゴル民族の分化と発展〔ほか〕
著者等紹介
王希恩[オウキオン]
1954年生まれ。中国社会科学院大学院修了、法学博士。現在、中国社会科学院民族学・人類学研究所民族理論研究室主任、教授。中国民族理論学会常務副会長、中国漢民族学会常務理事、中国世界民族学会理事、中国民族学会理事などを歴任
朴銀姫[ボクギンキ]
1978年生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科文化科学専攻博士課程修了、文学博士。日本学術振興会特別研究員DC2、PD、千葉大学文学部非常勤講師を経て現職。現在、中国魯東大学文学院教授・東北アジア研究院院長
李文哲[リブンテツ]
1979年生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究専攻博士課程修了、博士(学術)。千葉大学大学院人文社会科学研究科特別研究員、文学部非常勤講師を経て現職。現在、中国煙台大学人文学院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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BLACK無糖好き
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