内容説明
「言志四録」は幕末・維新に活躍した多くの人びとに影響を与え、特に西郷隆盛が愛読しその101条を抄録したことは知られている。下巻には「言志晩録」「言志耋録」を採り上げ解説した51話を収録する。晩年における一斎自身の体験から、現代に切実な健康や老後の生活についての発言も多い。
目次
学を為すの緊要は、心の一字にあり
学ぶ人は、もと生きて聖となるを要むべし
学ぶ者は真の是非を覓むべし
物我一体なるは、是れ仁なり
此の学には伝の伝あり、不伝の伝あり
道義・心術は途に両岐なし
一たび疑ひ起る毎に、学の進むを覚ゆ
徳によりて自ら反みるべし
大に従ふ者は大人為り
人の長処を視るべし、短処を視る勿れ〔ほか〕
著者等紹介
疋田啓佑[ヒキタケイユウ]
福岡女子大学名誉教授。昭和12年、中国東北部(旧満州)生れ。昭和35年、九州大学文学部国文科卒。昭和40年、九州大学大学院中国研究科修了。都城工業高等専門学校教授、二松学舎大学文学部教授、福岡女子大学文学部教授を歴任、定年退職。久留米大学他、非常勤講師。九州退渓学研究会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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