出版社内容情報
方谷の思想のルーツは、中江藤樹と同様、陽明学左派にあるとする著者の方谷思想をめぐっての陽明学観、日本陽明学の奥義を初公開。
巻末に方谷が講述・抄訳した「孟子養気章講義」の現代訳を附す。
林田 明大[ハヤシダ アキオ]
著・文・その他
内容説明
日本陽明学の奥義を初公開。
目次
プロローグ
義先利後説
抜本塞源論
気一元論
致良知
藤樹学派
エンディング
著者等紹介
林田明大[ハヤシダアキオ]
陽明学研究家、ノンフィクション作家。1952年、長崎県島原市生まれ。実践哲学としての王陽明の思想と、日本の禅、ゲーテやR・シュタイナーらの思想とを比較融合させた独自の視点による研究で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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丸坊主
1
なんとなく手に取った本ですが、すごくすてきな本でした。先に読んだ神田橋先生の治療論にもつながるし、このあいだベテランコーチに聞いた、テニスの試合中の心の置き方にもつながるし、子育ての指針にもつながるし…、いろんなことにつながります。たくさんの人に勧めたい本です。2015/08/05
コラッジョ
0
この辺りから林田氏の思想がおかしくなっていく。 陽明学左派のみを正とし、その他を排斥するという姿勢については理解出来ない。 幕末で活躍した人々は全員陽明学左派を学んでいたとか言い始めるとなると、もう失笑するしか無い。 会津藩などは朱子学の牙城だったし、幕府の昌平坂学問所でも朱子学が教えられていた。 その他の藩でも、多くの藩が朱子学を中心に据えており、陽明学などは、個人的に知って学ぶか、誰か隠れ陽明学者のような学者に付いて学ぶような時代だったのだ。 別に禁止されていた訳ではないが。2016/06/05