出版社内容情報
大学の教員として、二年間を中国山西省で暮らした著者の見聞録。今なお残る未開放農村の生活の実態、言語・習慣等についての記述は、中国人の物の見方、考え方を知ることができ興味つきない。
長島 猛人[ナガシマ タケヒト]
著・文・その他
内容説明
悠久の歴史の中に生きる中国山西省の人々の生活の様子、また文化・習慣・言語等の実際をありのままに紹介した興味つきない中国見聞録。
目次
「むかしむかし」は「唐」
山西省は石炭の宝庫
石炭の彫像焼き
黄砂とオレンジ色の蛍光灯
電気も使えばなくなる
「闇」は生きている
時を待つ人々
看病
誕生日を知らない人たち
村のスピーカー〔ほか〕
著者等紹介
長島猛人[ナガシマタケヒト]
1951年生まれ。埼玉県立浦和高校卒業。早稲田大学大学院東洋哲学科博士課程終了。現在上尾沼南高校教諭。埼玉県より、二年間、中国山西大学に、客員講師として派遣される。さいたま市で漢文関係の市民講座を開講。「チャイム」(東京新聞)、「生きている言葉」(雑誌「武州路」)、「知られざる中国」(朝日新聞日曜紙「うらわ朝日」)、「ワードウォッチング」(雑誌「家庭科教育」)連載中
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感想・レビュー
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ジュースの素
8
中国は山西省の山西大学に二年間赴任した日本の教員の 率直な当地の様子。20年前なので今とは違う面も多いだろう。 山西省は北京市の隣で我々の感覚だとそれほどの郡部と思えないが、北京はおろか自分の村から出る事なく一生を終える人がほとんどらしい。大学に行けるのは村から一人と決まっていて大学生は村の英雄。今も文盲の人も多く、言葉のなまりも違い、中国人同志全く通じない事も。子供がタバコを吸ったり集団行動が全く出来なく、地図を読むのも不可。○時に何をするという予定を立てる習慣もない。来月 旅する予定だ。笑2017/05/07