出版社内容情報
旧来の漢学に慊らず、また西欧思想の盲目的流行を否定し、中国思想の本質を活学という視点から考究した儒・道自在の著者若き日の論文集。シナ思想の研究・老荘思想論等、全十八篇を収録する。
安岡 正篤[ヤスオカマサヒロ]
著・文・その他
内容説明
儒道二教の元は一つ!!儒教を修め、老荘を楽しんだ著者が混濁の世に人の生き方を真摯に論じた18篇。
目次
孔子二千四百年祭について
シナ思想の新研究
道徳的人格と美的人格
シナ哲学の根本問題
東洋の婦徳観
東洋文化振興論
概念的知識より思修的智慧へ
漢詩と人生と自然
儒教観解
老荘思想論〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MECABOO
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●相変わらずこの人の文章は鋭利な刃物、というより、どでかい鉄球をアタマからズドン、という感じだ。 ●しかし、ここに収録されている論文のほとんどが大正末期、すなわち著者20代後半に書かれたものというのに驚くしかない・・・ ●内容については相変わらずで、要はこの時代(大正末期)の日本はダメだ!ってことを淡々と述べ、今こそ東洋古典に立ち返るべきとの一貫した著者の主張が展開されている。 ●相変わらず難しい言葉を使っているが、頑張ってくらいつくだけの価値は間違いなくある。2012/12/10