内容説明
本書は、エルヴィス・プレスリーの、複雑さに満ちた、その人となりや行動を捕らえることに成功した最初の本である。ここには知られざるエルヴィスがいる。義理堅く、細やかで礼儀正しく、そして人生をこの上なく愛する彼がいる。彼の闘いの物語、どのようにして闘い、そして敗れたか。それは騒々しいほどの喜びと疼くような敗北、そして恐ろしい痛切さに満ちている。
目次
フライング・ハイ
決着
進め!カウボーイ
転落
愛し、崇め、慈しみ、そして慰める
新たな始まり
ザ・カムバック・スペシャル
メンフィス・セッション
罪の街
最後の十年間~バッヂと悪人
解体組
渦
メルトダウン1973
ターニング・ポイント〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
2
上巻に続いて一気読み。クスリ漬けになっていくさまが壮絶。時代のせいと言いたいけど、いまだに薬物で命を落とす芸能人が絶えないことを思うと気分が暗くなる。にしても奥さん(プリシラ)のこと、誰もよく言わないねえ(『裸の銃を持つ男』シリーズが好きだった身としてはちょっと複雑)2020/09/14
みむら しんじ
0
42歳で夭折したプレスリーの側近中の側近が語るプレスリーとの日々、そして最期。お金とクスリ、そして群がる人間の羅列にうんざりする。湯水のようにお金を使い人の心を惹きつけようとする寂しがり屋は、同時に年間数千錠の薬品を浴び続け、そして死んでいく。590ページのその中味は本当に気持ちが萎えてくる。かなりの忍耐で読了。プレスリーは今だに世界中で愛されているよ、と彼には伝えたい。2015/03/03