著者等紹介
三浦綾子[ミウラアヤコ]
1922年、北海道旭川市生まれ。小学校教師を7年間務める。敗戦後の1946年、軍国主義教育を行った自責の念から退職。その後、不治の病とされた肺結核を発病、のち脊椎カリエスを併発し、13年間の闘病生活をおくる。1952年、病床にて、クリスチャンとなる。三浦光世氏と婚約後の1959年、病が癒され、結婚。1964年、朝日新聞1000万円懸賞小説に「氷点」入選。同作品は、映画化後、TVドラマ化され、連日40%あまりの高視聴率を記録した。その後も、帯状疱疹、直腸ガン、パーキンソン病ら多くの病と闘いながらも著作活動を続ける。「キリストの愛とゆるし」、「原罪」ら、聖書のメッセージをテーマに90あまりの作品を執筆、数多くのベストセラー作品を生み出した。1999年10月12日、逝去
みなみななみ[ミナミナナミ]
文も書いて翻訳もするイラストレーター。東京生まれ。武蔵野美術短大卒。バイオラ大学へ留学
ルイス,アーデン[ルイス,アーデン][Lewis,Arden]
女優、台本作家、ディレクター、そして教師としてニューヨークのハロルド・クルーマン劇場やオハイオ劇場、ロサンゼルスのシアターウエストやシアター・ジオ等で活躍。「グランマ・グッド」は、ビバリーヒルズ・シアターギルド賞ほか、受賞多数。UCLA大学演劇科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まる子
27
旭川市民クリスマス劇のために脚本として書かれたもの。バイリンガル絵本にしては70ページでその分の重さもあると思ったら、聖書の言葉が子どもにもわかるように書かれていた。クリスマスは「主イエス・キリストが生まれた日」だと誰もが思っているはず。イエス・キリストが人の姿で生まれたのは私たちの罪を負うために「救い主」として誕生した。この中で背負っているつづらは人間の罪。なぜ十字架にかかって死ななければならなかったか。カトリックは聖母マリヤ、プロテスタントは十字架。三浦綾子さんも私もプロテスタントのクリスチャンです。2022/12/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
日英バイリンガル絵本。したきりすずめのおはなしとクリスマスを合作させた三浦綾子さんの本。三浦綾子さんがクリスチャンだからこその作品なのかな?したきりすずめのおなはしがベースになっているけれど、イエス・キリストが出てきた李、クリスマスの云われが書かれています。世界中どこにも罪のない人間なぞいない…したきりすずめのおじいさんにも罪がある、と書かれていたのに驚きました。2019/03/17
がる
5
キリスト教的したきりすずめ。 ホントの舌きりすずめをよく覚えていないのだけれど、舌を切られてもしゃべれるんだっけ?と素朴な疑問(^_^;)2011/11/20
こどもふみちゃん
3
5歳以上 ~ 大人向け。 すずめに重いつづらをもらったおばあさん。そこから出てきたおばけに怯えていると、キリストがやってきて…。「したきりすずめ」の話にキリスト教をからめた三浦綾子の戯曲「珍版舌切雀」をもとにした絵本。 キリスト教的に考えると、舌切雀もこんな風になっちゃうんですね(゜o゜)。 文章が長いので5歳以上向けです。英訳もしっかり付いています。2010/12/27
ゆにす
2
大きいつづらの中身は心の中の罪だったとは!よいおじいさんがいちばん大きな罪をもっていたというのも面白いです。ちょっと強引な展開かなと思うところもあるけれど、クリスチャンの家庭教育のための本だからこそですね。キリスト教書だと翻訳もので絵が日本人好みでなくて読む気がなくなる本もあるけれど、これは日本人にぴったり。2009/12/06