内容説明
本書は、竹の文化を愛する人々のために、竹の文学、民俗、伝説、音楽等を中心として書きおろしました。音楽面では、尺八音楽に限定し、風雅、風狂をテーマとして、尺八文化の一面の紹介を試みたものです。
目次
第1部 竹径散索(竹と伝説;竹林の七賢の思想;万葉集にみる竹;竹取物語の周辺;香厳撃竹の世界;漢詩にみる竹;俳句にみる竹;近代日本詩にみる竹―白秋・朔太郎の場合)
第2部 竹声無限―風狂と尺八(円仁と尺八;田楽・猿楽と尺八―念仏信仰とのかかわりの中で;覚心と尺八;一休と尺八;沢庵と尺八;近代の風狂と尺八―永井荷風と辻潤にみる)