内容説明
荒野と化した現代世界のなかで、詩人たちは何に拠ってなおも創造へと向おうとするのか。負の印を刻された彼らの詩が、あやしく光るのは何故だろう。著者自身の詩的体験による論考は、このような問いかけを提示している。
目次
死者の幻野―パウル・ツェラーンの場合
現代に生きることの断想―カフカを偲びながら
自然の視霊者―オスカー・レールケの場合
テオドール・W.アドルノ雑考
フランツ・カフカにおける嘔吐をめぐって
エルゼ・ラスカー・シューラーの青い落日
ギュンター・アイヒにおけるしるしの意味の果て
イワン・ゴルの肉体の幻想
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