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内容説明
当時8才だった著者が9月の本震から翌年1月の余震の終結まで4ヵ月半にわたる体験を克明に綴り、さらに悲運の村人の死の真相に迫った記録である。
目次
奈落の底へ
表へ投げ出される
竹藪目ざして、ほふく前進
叔母の家の崩壊
悲劇の圧死者と思わぬ避難者
募る母の不安
鈴木先生の決死の消火
蜜柑山への避難
姉の下校に救いの神
泥田の中の苦闘
死の下校
川の水と雨水を飲んだ十ヵ月
恐怖のデマ朝鮮人騒ぎ
ヒサちゃんの死(三つの紡績工場の惨劇)
おヤスばあさんの死と小田原の大火
東京からの見舞客
余震の終結
流木の山 泳いで除草 尺里川の決壊
砕かれた少年の夢
根府川の惨劇―深海に消えた旅客列車
荒れる山河―ヤマベの出現と影さす未来