内容説明
時は明治20年代、清国への侵略戦争に狂奔する政府と結んだ古河財閥の足尾銅山による森林濫伐のため、渡良瀬川は洪水をくり返し、鉱毒をふくんだ鉄砲水が流域の村々を襲った。数万町歩の田畑は枯死、死者続出。追い打ちをかける軍費調達のための苛酷な重税。瀕死の農民の声におされて代議士となった田中正造は国会へ乗り込み、決起した数千の農民も東京を目ざす…作者の筆はいよいよ冴え、近代日本農民の抵抗のルーツを探る大河小説の第4巻である。
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- 書譜 - 唐 故宮法書選