内容説明
「新しい形而上学的な存在論の地平を遠く覗き」見るためにという詩人の願いは、ここに一つの、まごうかたなき〈聖なる世界〉を現出した。同時にここには、現代詩への重要な一つの提言がある。
目次
1 時代的考察(「詩学研究会」;「時間」、「草苑」;「方」前期;「ケルビム」、「北斗」、「犀」―小説と評論;「朱羅」―小説と評論;「方」後期;「詩と思想」)
2 詩集と評論集(詩集『現象学的な・アプローチ』;詩集『わがCredo』;『不合理ゆえに吾信ず論』;『詩人石川善助―そのロマンの系譜―』;エッセー集『冬の雁』)
3 藤一也神学―評論集『形而上詩の問題』をめぐって(藤一也神学の出発;藤一也神学の核心―「神・人間・物質・エロス」の問題)