内容説明
本書は若手の内科・小児科の医師や看護婦、薬剤師で呼吸器、とくに喘息やCOPDの治療を学んでみたいという人達のための実践的吸入療法の学習書である。気管支・肺は体外に開いている臓器であり、それゆれ吸入療法は喘息を中心とした呼吸器疾患に対する治療法として、薬理学的にもっとも理にかなった治療法である。しかし、内服薬とは異なり、吸入薬の効果を十分発揮させるためには「コツ」がある。しかもステロイド薬、DSCG、β2刺激薬そして抗コリン薬と吸入で用いる薬剤はそれぞれ特徴があり、「コツ」自体も少しずつ異なっている。それを医師・薬剤師・看護婦は学習する必要がある。その「コツ」は決して難しいものではないが、この「コツ」を知らなければ正しい治療を行うことは難しい。その「コツ」を会得するHow Toを、実践的にわかりやすく示したものが本書である。
目次
第1章 吸入薬の特徴とその使用法(ステロイド吸入薬;β2刺激薬;DSCG吸入;抗コリン薬吸入;イソプロテレール持続吸入)
第2章 患者教育と吸入指導(成人;小児)
第3章 各種疾患における吸入療法の位置づけ(成人気管支喘息における吸入療法の位置づけ;小児気管支喘息;COPD;咳喘息)
第4章 吸入療法の基礎知識(老人の呼吸器(下気道)の形態および機能的特徴
呼吸困難感
薬剤送達システム)
著者等紹介
足立満[アダチミツル]
昭和大学医学部第1内科
永倉俊和[ナガクラトシカズ]
用賀アレルギークリニック
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