内容説明
近年、血管研究における細胞生物学/分子生物学の進展には目を見張るものがある。これら基礎研究の進展は、研究レベルに止まることなく、実際の診断や治療まで変えつつある。「血管は単なるパイプではない」という言葉から、現在ではさらに進んで「血管こそ命の道である」といえる段階まで来ている。本企画は、血管医学を始める読者の入門書である。
目次
第1章 血管の機能解明のための新しい分子生物学的手法(血管への遺伝子導入法の開発とその成果;トランスジェニックマウスとノックアウトマウス ほか)
第2章 血管における生命現象(血管新生;アポトーシス ほか)
第3章 血管におけるサイトカイン(ナトリウム利尿ペプチドファミリー―血管新生因子VEGFの意義;Lp(a) ほか)
第4章 リモデリング(血管リモデリングの基礎;腎血管および腎実質リモデリングの分子生物学的機序 ほか)
座談会・心血管リモデリングの改善―レニン・アンジオテンシン系を中心に