内容説明
限りある生命を健康で長持ちさせるための研究を行う「生命科学」の大きなテーマが「シグナル」だ。人間の身体をつくる60兆個もの細胞も、その中で生命の機能を担う無数のタンパク質も、シグナル交換をしなくては調和して機能することができない。だからシグナルの研究は私たちの身体を理解するだけでなく、病気の原因解明や治療法の開発、そして新しい薬の開発にもつながる。シグナルの中心がイオンシグナルであり、その中心がカルシウムシグナルだ。本書は、生命の進化の中でどうしてイオンシグナルが生まれたのか、それを支える分子の構造と機能はどのようになっているのか、などについてわかりやすく解説することを試みたが、なによりも、そのような話を通じて「生物って面白いんだ」と感じていただくことを一番の目的にした。
目次
第1章 カルシウム・シグナルの謎
第2章 トランスポーター
第3章 非選択的陽イオンチャネル
第4章 カルウムチャネル
第5章 カルシウムチャネル
第6章 ナトリウムチャネル
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