内容説明
1899年生まれの著者が、薩摩の郷土より身をおこし海軍軍医総監となった父のこと、若き日の志賀直哉の思い出、華族の生活、1920年代のニューヨーク等明治・大正・昭和とほぼ1世紀に及び数々のエピソードを、気取らず、飾らず爽やかなタッチで綴る。自選短歌150首も紹介。
目次
幼いころ
父
母
6人の兄
日露戦争
山吹丸
お琴
ハレー慧星
華族女学校
宮さま
双葉会
青春のなやみ
加留多
ピアノ
御大葬
お能
先生方
英語と私
ある秋の日
ニューヨークまで
隣人
米国のおまわりさん
買物
産院
大震災
イフ シップ カムス イン
ミス・ウィリアムス
ニュージャージーの一夏
帰路
ブルーノ・ワルターのことなど
カーネギーホールの大音楽会
思い出すまま
パデレウスキー
オペラ
スタニスラウスキーとモスコー芸術座
グリニッチ・ヴィレージの小劇場
志賀直哉さんのこと
母親が泣く時
夫のこと
短歌と私
自選短歌150首